【9月8日 AFP】5日にパリ(Paris)市内の病院で緊急の脳手術を受けた仏女優シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg、36)が危機的な状況を脱し快方に向かっていることが7日、明らかになった。
 
 同病院の発表によれば、頭部に衝撃を受けたことが原因で脳内に大量出血が起きていたため、5日夜に緊急手術が行われた。術後の経過は良好だという。数日以内に集中治療室を出る見通し。

 ゲンズブールは数か月前、米国で水上スキー中に事故に遭遇。その後たびたび頭痛を訴えるようになり、医師の診察を受けたところ脳内に出血がみられたという。
 
 ゲンズブールの代理人Dominique Segallは6日、「ゲンズブールが小さな脳内出血を取り除くため、手術を受ける」と発表していた。

 ゲンズブールは今週初め、出演作品『I’m not there』のワールドプレミアが行われる第64回ヴェネチア国際映画祭(64th Venice International Film Festival)に出席したばかりだった。

 トッド・ヘインズ(Todd Haynes)監督による同作品は、ボブ・ディラン(Bob Dylan)の伝記映画。ヒース・レジャー(Heath Ledger)、リチャード・ギア(Richard Gere)、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)らも出演している。

 ゲンズブールは、現在フランスで最も人気のある女優の1人。父親は仏歌手の故セルジュ・ゲンズブール(Serge Gainsbourg)、母親は英女優ジェーン・バーキン(Jane Birkin)。仏俳優イヴァン・アタル(Yvan Attal)との間に2子をもうけている。

 スクリーンデビュー作は、クロード・ミレール(Claude Miller)監督の『なまいきシャルロット(L’Effrontee)』(1985)。この演技で、最も将来が期待される若手女優としてセザール賞(Nuit des Cesar)を受賞した。2003年にはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(Alejandro Gonzalez Inarritu)監督の『21グラム(21 Grams)』で、ショーン・ペン(Sean Penn)、ベニチオ・デル・トロ(Benicio del Toro)と共演。2006年にはミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry)監督作品『The Science of Sleep』に出演し、メキシコ人俳優ガエル・ガルシア・ベルナル(Gael Garcia Bernal)との共演を果たした。

 歌手としても活躍しており、2006年には2枚目のアルバムをリリースしている。(c)AFP