【6月28日 AFP】服役を終えたパリス・ヒルトン(Paris Hilton)は、3週間の拘留生活は人生をよくしてくれたが、そもそも刑務所には送られるべきではなかったと主張した。

 ラリー・キング(Larry King)が司会を務めるCNNの『ラリー・キング・ライブ(Larry King Live)』で出所後初めてTVのトークショーに出演したパリス・ヒルトンは、服役したことは、神様が与えてくれた自身の生活を再評価するチャンスであったと見なしていると話した。

 「これが私にとって新しい人生の始まりのように感じているわ。刑務所でただ座って、私は誰なのか、何をしたいのかを考え抜く旅をするように日々を過ごしたの」と話す。

 「人々が考えているより、私にとって価値のあるものになったわ」

 刑務所での経験が人生を変えるものとなったのかと聞かれるとパリス・ヒルトンは「もちろんです。人生観が変わったの。トラウマになってしまうような経験だったけど、神様が与えてくれたことには全て理由があると感じているわ」

 「何が重要で、何がやりたいのかを本気で考えるために、人生の中休みを与えてくれた」と続ける。

 「大変な体験だったけど、とにかく自分自身を見つめる時間になったわ」

 酷い扱いを受けたと思うかと聞かれたことに対し、パリス・ヒルトンは「そう思うわ。でもどんなに嫌でも、今までより強くなれた分このことが起こってよかったと思ってるわ」

 またパリス・ヒルトンは「自分の起こしたことに対して、この刑期は妥当ではなかったと思う。刑務所に入るほどではなかったと感じている」とも話した。

 ヒルトンは飲酒運転で免許停止処分を受け、その保護観察期間中に再度、車を運転して逮捕された。

 「これは全て飲酒運転から始まった」とパリス・ヒルトンは話す。

 「もう絶対お酒を飲んで運転しないわ。例え一杯であったとしても絶対同じ間違えは侵さないわ」

 パリス・ヒルトンは収監された際の裸になっての身体検査を「人生の中で一番の屈辱的な経験」と表現した。

 「人前でそのようなことを行うことは、とても品のないこと。知らない人の前で洋服を脱がなきゃいけないのよ」と話した。

 パリス・ヒルトンは、収監された初日に廃人同様となったと話し、閉所恐怖症は女子専用の幽閉された窓なしの2.4メートル×3.6メートルの部屋で悪化したと話す。

 「刑務所にいるのはとても怖かった」

 「一人でいるのは嫌いだから、とても辛かった。私の部屋が壊されて襲われる夢を見たわ」

 パリス・ヒルトンは、刑務所の食事についても「暖かい食事なんて、面白いことに、残飯しかなかった。おいしいものではなかったわ」と話す。

 「父の日に両親が訪ねてきてくれたことは一番の心の支えになった。刑務所ではガラス越しにしか話すことができなかったけれど」と付け加えた。

 「パパにハグをできなかった父の日なんて今までなかったからとても辛かった」と口ごもりながら語った。

 しかし、「服役中の同じ受刑者たちに支えられた。とてもいい人たちで、通気口を通じて話したの」と拘留生活のエピソードを語った。(c)AFP