【6月28日 AFP】免許停止処分中の運転で逮捕され、米国カリフォルニア(California)州で約3週間の刑期を終えて26日に釈放された大富豪ヒルトン家令嬢で女優のパリス・ヒルトン(Paris Hilton)が27日、CNNのベテラン・ホスト、ラリー・キング(Larry King)が司会を務めるトークショー『ラリー・キング・ライブ(Larry King Live)』の収録に臨んだ。

 米芸能・カルチャー雑誌「ピープル(People)」によると、パリス・ヒルトンは、3週間の刑期中に模範的な女性になると主張した彼女に対しての批判は間違いであることを証明すると決めたと話したという。

 26日に刑務所を出所後初のロングインタビューに臨んだパリス・ヒルトンは、これまでのパーティーざんまいの生活を本気で改めると話している。

 パリス・ヒルトンのまじめな態度は、広報活動の一環であると信じて疑わない人々についてパリス・ヒルトンは「彼らは間違っています。彼らは私を知らないのです。私は良心をもつ情け深い人間です」と同誌に語っている。

 「刑務所にいたとき、医者が私の経過を診てくれていました。彼らはロサンゼルスのリー・バカ(Lee Baca)郡保安官に、私が重度の不安やパニック状態で発作を起こし、閉所恐怖症であることを伝えてくれました」とも話す。

 またパリス・ヒルトンは、カリフォルニア(California)郡刑務所「Century Regional Detention Facility」で支えてくれた受刑者たちに感謝しているとも話す。

 「私は、基本的に胎児のような格好で丸くなっていましたしヒステリックでした」

 「受刑者みんながとても協力的でした。私の隣には女の子がいて、通気口を通して話をすることができました。彼女達はとても優しかった」

 27日遅くには、パリス・ヒルトンはCNNの『ラリー・キング・ライブ』に出所後初めてTVインタビューに臨み、世界中の視聴者はパリス・ヒルトンが主張している模範的な女性かどうかを判断できるチャンスとなる。

 パリス・ヒルトンは、クラブを渡り歩くパーティー大好き人間で有名であったが、服役中に応じたバラエティ番組の電話インタビューで、収監されたことはこれまでのパーティーざんまいの生活を改める警告であったと話している。

 パリス・ヒルトンは一度はわずか3日で拘置所を出所するも、裕福で有名なセレブに対する特別待遇だとする批判が噴出して再収監された。

 26日に、市統括者からパリス・ヒルトンを早めに出所させた決定について質問が出た際にバカ群保安官は自身の決定を弁護している。

 パリス・ヒルトンを数日で出所させた具体的な病状は伝えなかったが、自殺をする兆候が見られたとほのめかした。

 「これだけは言えます。ここにいる全ての人が自殺について何らかのことは知っていると思います。受刑者が受刑者を殺すことについても知っていると思います。刑務所の中で受刑者が死ぬことについても知っていると思います」

 「この群の保安官として、私たちの刑務所内でどんな受刑者も死なせません。もし医学的問題を解く手段を知っているとしたら…それ以上のものはあるのでしょうか?この群の刑務所で免許停止中に運転をして服役する時間をとるか、失われる命を取るかどちらかです」と話した。(c)AFP