【6月21日 AFP】パリス・ヒルトン(Paris Hilton)の再収監を強く求めたことで知られるロサンゼルス(Los Angeles)市検察官のロッキー・デルガディロ(Rocky Delgadillo)氏の妻が20日、9年前の無免許運転事件で有罪を認め、保護観察1年の処分を受けた。

 ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙によると、妻のミッチェル(Michelle Delgadillo)さんは1998年、サンタモニカ(Santa Monica)で無免許で運転で検挙されたが、起訴を逃れた。この違反事件では逮捕状が発行されたが、執行されなかったという。

 デルガディロ氏は、免許停止処分中の運転で逮捕されたパリス・ヒルトンが45日間の禁固刑に対しわずか3日で釈放されたことに強く抗議し、「特別扱いした」としてロサンゼルス警察を批判してきただけに、妻が同じように「特別扱いされた」と受け止められかねないこうした事実について、戸惑いを隠さない。

 市検察官事務所は「本人は最初、逮捕状が発行されていないことに気付かなかった。逮捕状がまだ有効であることを知った本人は、遺憾に思い、ただちに適切な処置をとろうとした」とコメントした。

 ミッチェルさんへの逮捕状は、デルガディロ氏と結婚する2週間前に用意された。書面にはミッチェルさんの旧姓が記載され、運転していた車は未登録車で保険に未加入だったことも記された。

 デルガディロ氏は今週始め、市の所有車を妻にたびたび「私用」で使わせていたことを認める発言をしている。また20日付けタイムズ(Times)誌は、夫妻は駐車違反の罰金の「遅納」の常習者であったと伝えている。(c)AFP