王室のキツネ狩りに対し「犬食」で抗議
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【5月30日 AFP】英国人アーティストのマーク・マッゴーワン(Mark McGowan)さんが29日、ロンドンの街中で「コーギー犬の肉料理」を食べる抗議パフォーマンスを行った。
抗議の矛先は、今年1月、キツネ狩りを行ったエディンバラ公(Duke of Edinburgh)に向けられたもの。コーギー犬はエリザベス女王(Queen Elizabeth II)のお気に入りの犬種でもあり、英王室では古くからペットとして親しまれている。
パフォーマンスには、故ジョン・レノン(John Lennon)の妻でアーティストのオノ・ヨーコ(Yoko Ono)さんも参加。飼育場で死んだとされる犬の肉を賞味した。マッゴーワンさんは、「実にひどい味だ」と感想を述べ、「(オノ・ヨーコさんも)何とも言えない顔をしていたよ」と語った。
マッゴーワンさんは、「(パフォーマンスを)下品で悪趣味と思う人もいるかもしれないが、撃たれたキツネを棒で叩いて息の根を止めるという、残虐行為を行ったフィリップ王子らを告訴できない英国動物虐待防止協会(RSPCA)の無能ぶりを、世に知らしめるためのものだ」と説明した。
RSPCAは、動物への虐待と認められる行為については、検察庁に告訴することができる。RSPCAは、「(王子らが撃ち殺した)キツネの死体を検死したところ、銃傷以外の傷が見当たらず、(王子らがキツネを虐待したという)証拠が見つからなかった。さらに、虐待の唯一の目撃者とされる人物は、証言を拒否している」と弁明している。
マッゴーワンさんは、過去に白鳥を食べるパフォーマンスを行ったこともある。
ちなみに、エリザベス女王がこれまでに所有したコーギー犬は30匹以上。現在は、4匹(Pharos、Swift、Emma、Linnet)が女王のそばに寄り添っている。(c)AFP