ソロ活動の音楽スター、グループより早世しやすい 英研究
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【12月20日 AFP】バンドよりもソロで活動するミュージシャンのほうが早死にする確率が2倍高いとする研究結果が、英医師会雑誌(BMJ)のオンライン医学誌「BMJ Open」に19日、発表された。
英研究チームは、1956年のエルビス・プレスリー(Elvis Presley)から2006年のアークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)まで、過去半世紀の間にブレークしたロックやポップスのスター1489人の生涯について調査した。このうち若くして死去したのは計132人で、全体の9.2%を占めた。
短命のスターの死亡年齢は北米では平均45.2歳、欧州では平均39.6歳だった。死因は、薬物乱用と交通事故が合わせて4割近くを占めた。
特に顕著だったのは、ソロ・ミュージシャンの早世率だ。
今回の調査で名前が挙げられている米国のソロ・ミュージシャン114人のうち、23%が一般よりも若い年齢で亡くなっていた。一方、著名度では同程度の米国のバンド・ミュージシャンでは、早世率は10.2%とソロ・ミュージシャンの半分だった。欧州でも同様に、ソロ・ミュージシャンの早世率9.8%に対し、バンド・ミュージシャンの場合は5.4%と差があった。
また、1980年以前にブレークしたアーティストのほうが早世率が高かった他、薬物中毒で亡くなったスターの半数近くが子ども時代のトラウマ(心的外傷)に苦しんでいた。
論文は、この研究について「次世代セレブの開拓をグローバル・ビジネスに変えてしまったある業界において、現役・将来のスターたちが鮮烈かつ長期的に活躍できるよう保護することに関して重要な課題を提起している」と述べている。(c)AFP
英研究チームは、1956年のエルビス・プレスリー(Elvis Presley)から2006年のアークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)まで、過去半世紀の間にブレークしたロックやポップスのスター1489人の生涯について調査した。このうち若くして死去したのは計132人で、全体の9.2%を占めた。
短命のスターの死亡年齢は北米では平均45.2歳、欧州では平均39.6歳だった。死因は、薬物乱用と交通事故が合わせて4割近くを占めた。
特に顕著だったのは、ソロ・ミュージシャンの早世率だ。
今回の調査で名前が挙げられている米国のソロ・ミュージシャン114人のうち、23%が一般よりも若い年齢で亡くなっていた。一方、著名度では同程度の米国のバンド・ミュージシャンでは、早世率は10.2%とソロ・ミュージシャンの半分だった。欧州でも同様に、ソロ・ミュージシャンの早世率9.8%に対し、バンド・ミュージシャンの場合は5.4%と差があった。
また、1980年以前にブレークしたアーティストのほうが早世率が高かった他、薬物中毒で亡くなったスターの半数近くが子ども時代のトラウマ(心的外傷)に苦しんでいた。
論文は、この研究について「次世代セレブの開拓をグローバル・ビジネスに変えてしまったある業界において、現役・将来のスターたちが鮮烈かつ長期的に活躍できるよう保護することに関して重要な課題を提起している」と述べている。(c)AFP