【11月27日 AFP】「Party Til You Puke」などの楽曲で知られるロックミュージシャンのアンドリューW.K.(Andrew W.K.)がバーレーンの「米国文化大使」に任命されたとの発表について米国務省は26日、これを否定した。

 ミュージシャンでDJ、「パーティーの王様」を自認するアンドリューW.K.は、宗派間の緊張に悩まされるアラブの親米国バーレーンの米国「文化大使」に任命されたことを明らかにし、「愛とパーティーで人類をひとつにまとめる」と抱負を語っていた。

 だが、米国務省のビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)報道官は記者団に対し、この大胆な計画については「誤解があった」と語った。

「バーレーンの団体から米国大使館に対し、この人物(アンドリューW.K.)のバーレーン訪問を共同支援すると接触があった。この人物はバーレーンでは結構な人気なのだろうと私は解釈している」(ビクトリア・ヌーランド国務省報道官)

「一度は承認されているこの話だが、大使館側が精査した結果、政府資金の用途としては適切ではないとの結論に至った」と、ヌーランド報道官は説明した。

 ヌーランド報道官は、アンドリューW.K.に正式な要請があったかどうかを問われ、「予備的な会話は多少あったかもしれないが、彼が米政府の資金でバーレーンに行くことはない」と述べた。

 アンドリューW.K.はこの報道に少し傷心の様子を見せている。

 ツイッター(Twitter)で「ひどく驚いた」、「1年間の計画の末、何もなかったのに米国務省はオレの中東旅行をキャンセルしたんだ。オレがパーティー過ぎるからだな」とつぶやいた。

 アンドリューW.K.の公式サイトはすぐに更新され、文化大使就任を伝えていた画像に、「キャンセル:米国務省により」と大きな文字で上書きされていた。(c)AFP