【10月26日 AFP】結成50周年を迎えた英大物ロックバンド、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が25日、仏パリ(Paris)のライブハウスでサプライズライブを行った。幸運な一握りの観客がストーンズを見るために支払ったチケット代は、わずか15ユーロ(約1600円)だった。

 ウォーミングアップ的な短時間ライブをパリのライブハウス、トラバンド(Trabendo)で行うとツイッター(Twitter)上で発表したのは、ライブ当日の25日のこと。チケットは同日正午(日本時間同日午後7時)からシャンゼリゼ(Champs Elysees)通りの大型CDショップ、ヴァージンメガストア(Virgin megastore)で売り出すと発表したが、長蛇の列ができたため販売開始は2時間前倒しされ、350枚のチケットは数分で売り切れた。

 数時間並んでチケットを購入したというエリックさんは、ライブを見終えて「クレージーだったよ。観客はみな大興奮だった。コンディションもばっちりなストーンズのメンバーを見られるなんて格別だよ。しかも、あんな安い値段でね」と熱く語った。

 午後9時(日本時間26日午前4時)から始まったライブで、ストーンズは「スタート・ミー・アップ(Start Me Up)」や「ミス・ユー(Miss You)」などのヒット曲や新曲「Doom and Gloom」などを演奏。ライブは予定されていた30分を大幅に超え、1時間20分続いた。

 ストーンズのギタリストのロニー・ウッド(Ronnie Wood)も、パリでのミニライブの可能性を英音楽誌「NME」に示唆していた。ストーンズはこれとは別にバンドの結成50周年記念ライブを11月と12月に英米で計4回行うことも発表していた。(c)AFP