【7月9日 AFP】音楽家の坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)さんの呼び掛けで、脱原発をテーマにしたコンサート「NO NUKES 2012」が7、8日の両日、千葉の幕張メッセ(Makuhari Messe)で開催された。ドイツのクラフトワーク(Kraftwerk)など日本内外の有名アーティストが集結したコンサートの模様は、脱原発のメッセージとともにインターネットでも中継された。

「福島第1原発の事故から1年。東京電力(TEPCO)や野田首相の『事故収束』『冷温停止』といった発言とは裏腹に、事故機は先の見えない状態が続き、本当の収束のめどは全く立っていません」と主催側は述べている。

「避難住民の方の不安な状況は続いたままであり、内部被ばくなど、事故の影響はこれから拡大する恐れもあります」「2度と原発の事故という過ちを繰り返さないよう、私たちはNO NUKES 2012を開催します」

 コンサートの収益は、ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎(Kenzaburo Oe)さん、ジャーナリストの鎌田慧(Satoshi Kamata)氏、坂本龍一さんらが呼びかけ人を務める「『さようなら原発』一千万人署名市民の会」に全額寄付される。(c)AFP