【4月19日 AFP】16年前にこの世を去ったラッパー、2パック(2Pac、本名:Tupac Shakur)による驚きのパフォーマンスが米カリフォルニア(California)の音楽祭で披露され、米マイクロブログサービスのツイッター(Twitter)上で話題を呼んでいる。

 パフォーマンスは2パックの生前の姿をホログラムによって鮮やかに再現したもので、同州インディオ(Indio)で15日に開催された野外音楽フェスティバル「コーチェラ(Coachella) 」に集まったファンを驚かせた。

 1996年にラスベガス(Las Vegas)で凶弾に倒れた伝説のラッパーはステージに現れると、会場に「調子はどうだ、コーチェラ?」と呼びかけた。会場のファンらが自らの目を疑う中、上半身は裸で緩いズボンをはき、ネックチェーンをぶら下げた2パックは、ラップ界の大御所スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)やドクター・ドレー(Dr. Dre)など生身のアーティストと共に「カム・ウィズ・ミー(Come With Me)」、「ヘイル・メアリー(Hail Mary)」、「ギャングスタ・パーティー(Gangsta Party)」を熱唱した。

 ツイッターではこのパフォーマンスが人気を呼び、「あの2パックのホログラム、超本物っぽかった!テクノロジーすげえ」、「頭がおかしくなりそう!」などといったツイートが1分間に40回以上もツイートされ、人気のトピックを示す「トレンド」のトップ10にも入った。

 2パックは1994年11月にニューヨーク(New York)で銃撃され、これをきっかけに2パックが拠点としていた西海岸と、ノトーリアスB.I.G.(The Notorious B.I.G.、本名:Christopher Wallace)に代表される東海岸のラッパーたちの間で抗争が起きた。

 1996年9月に2パックはラスベガスで射殺され、その6か月後にはザ・ノトーリアスB.I.G.もロサンゼルス(Los Angeles)で射殺されている。いずれの事件も解決していない。(c)AFP