【9月22日 AFP】米オルタナティブ・ロックの草分け的バンド「R.E.M.」が21日、公式ウェブサイトで解散を発表した。31年にわたる活動でアルバム15枚をリリースしている。

「シャイニー・ハッピー・ピープル(Shiny Happy People)」や「エヴリバディ・ハーツ (Everybody Hurts)」などのヒット曲を生みだしたR.E.M.は、カレッジ・ロック・シーンで人気に火がつき、1990年代に一般的に広く知られるようになった。ボーカルのマイケル・スタイプ(Michael Stipe)、ギターのピーター・バック(Peter Buck)に率いられ、オルタナティブ・ロックという音楽を世間に広める役割を果たした。

「ファン、そして友へ。R.E.M.として、生涯の友人として、そして共謀者として、私たちはバンドとしての終止符を打とうと決めた」同バンドはウェブサイトにこのように発表し、それぞれがコメントを寄せた。

 ベーシストのマイク・ミルズ(Mike Mills)は、バンド内にとげとげしさはなく、別々の道を進む時だと感じたと心境を明かした。「最後のツアー中やアルバム『コラプス・イントゥ・ナウ(Collapse Into Now)』の製作中に、私たちは自問し始めた。『次は何だ?』と」

「賢人は言った。『パーティーに参加するスキルとは、去り際をわきまえていることだ』と。私たちはともに素晴らしいものを築き上げた。でもすべてに終わりは来なければならず、私たちは的確に自分たちのやり方でそうしたかった」スタイプこのように心情をつづった。

 バックも続けた。「メンバーはこれからも親友であり続けるし、今後も会い続ける。そして私たちを支援し追いかけ続けてくれたすべての人ともどこかできっと会うことがあるはずだ」

 解散発表後、フェイスブック(Facebook)の同バンドのページには、解散を嘆くコメントが殺到した。(c)AFP