【5月14日 AFP】ことしの欧州国別対抗の歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」は14日に決勝戦を迎えるが、「アイ・ラブ・ベラルーシ(I love Belarus)」と題された歌を披露したベラルーシの歌手が決勝出場を果たせなかったことについて、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が西側諸国の拒絶であり「政治的な理由だ」と気炎を揚げている。

 12日に行われた準決勝では、19出場者のうち10出場者が決勝に進出した。決勝は14日、ドイツのデュッセルドルフ(Duesseldorf)で開かれる。ベラルーシ代表は、視聴者投票で惜しくも決勝進出を逃していた。

 ベラルーシ代表の敗退という結果について、ルカシェンコ大統領は、「やつら」に抑え込まれたのだと主張。工場を視察した大統領は、作業員たちに「やつらはベラルーシをあらゆる側面で抑え込もうとする。ゆうべあの少女がそうされたように、ユーロビジョンでもだ」と語り掛けた。

 どうやらルカシェンコ大統領は、前年の大統領選の結果をめぐり野党議員を拘束するなどの強硬策をとって以降、ベラルーシに対する欧州連合(EU)の風当たりが強くなったことを今回の敗退に関連づけているようだ。

 大統領はさらに、歌手のアナスタシア・ビニコバ(Anastasiya Vinnikova)さんを称え、「彼女の態度、顔、それに歌、全部が一つに調和していた。ベラルーシ賛歌を歌ったんだ。ベラルーシの賛歌を見落とすようなやつがいるか?」と問いかけた。(c)AFP

【動画】準決勝の「アイ・ラブ・ベラルーシ」(YouTube)
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