【7月29日 AFP】年内に実施されるハイチ大統領選への出馬が噂されている同国出身のヒップホップ・スターで、人道支援活動家としても知られるワイクリフ・ジョン(Wyclef Jean)の家族が27日、「出馬はありうる」とする声明を発表した。

 大震災の爪あとが残るハイチでは米ヒップホップグループ、フージーズ(The Fugees)のリーダーだったワイクリフが大統領選出馬のために書類準備を進めているという噂が流れており、カナダの仏語紙ル・ドロワ(Le Droit)もこのことを報じた。

 これに対しワイクリフの家族は声明で、「祖国とその若者たちに対するワイクリフの献身に限りはなく、政府の一員になるかどうかとは無関係に、今後も最大の支援者であり続けるだろう。現時点では、ワイクリフ・ジョンはハイチの大統領選に出馬する意向を明らかにしていないが、仮にその決断をしたとすれば、その場合はすぐにメディアに知らせるだろう」と述べた。

 ハイチの次期大統領選は11月28日に予定されているが、現職のルネ・プレバル(Rene Preval)大統領は憲法の規定で立候補できない。

 現在、米ニューヨーク(New York)在住のワイクリフ・ジョンは、人道支援団体のイェレ・ハイチ財団(Yele Haiti Foundation)を創設。ハイチの首都ポルトープランス(Port-au-Prince)を壊滅させた1月12日のハイチ大地震後も、援助活動で大きな活躍を見せている。(c)AFP