【5月19日 AFP】ニュージーランドのオペラ歌手キリ・テ・カナワ(Kiri Te Kanawa)さんが英誌ラジオ・タイムズ(Radio Times)のインタビューで、テレビのオーディション番組で有名になったスーザン・ボイル(Susan Boyle)さんを、いずれいなくなる「うるさい人」だと切り捨てた。

「他の話題にしましょう。わたしはクラシックをやっているのであり、『ヒュー』と上がって『ズドン』と落ちてしまうようなものをやっているのではない」

 ボイルさんのことについて尋ねられたカナワさんはこう答え、さらにボイルさんのことについて聞かれるのは侮辱だと語った。

「この会話にその話題を持ち出すことで、あなたはわたしを侮辱している。わたしには興味もない」

 48歳で独身、教会でボランティアをしていた無職のボイルさんは2009年4月、英国のオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(Britain's Got Talent)」に出場し、ミュージカル「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」の中から「夢やぶれて(I Dreamed a Dream)」を歌い、審査員を驚かせた。

 オーディションでは2位に終わったボイルさんだったが、その映像は動画共有サイト「ユーチューブ(Youtube)」で1億回以上再生され話題となった。

 ファーストアルバム「夢やぶれて」は、英チャート史上、デビューアルバムとしては最高の売上を記録し、米チャートでも1位を獲得した。(c)AFP