【12月21日 AFP】英国を代表するロックバンドのひとつ、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)が、1969年にBBCラジオのオーディションを受けた際に、「時代遅れ」で「決定力に欠ける」などと酷評されていたことが17日、同局が公表した資料から明らかになった。

 レッド・ツェッペリンは世界中で3億枚以上のアルバムを売り上げ、ブルース、ロック、フォークを織り交ぜた曲調でロック史上最も重要なバンドのひとつと言われている。しかし、バンド結成1年後の1969年に受けたこのオーディションでは厳しい評価を浴びた。

 あるプロデューサーは「昼間の放送向きではない、専門家だけが聞くもの」と評し、別のプロデューサーは「模倣的」で「決定力に欠ける」と批評した。「時代遅れ」という酷評まであった。

 さらに、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)やT・レックス(T-Rex)もBBCのオーディションではひどい評価を受けた。英紙タイムズ(Times)によれば、65年にオーディションを受けたボウイは「個性がない」と言われ、T・レックスは「うぬぼれ屋」と散々な言われようだったという。

 これに対し、BBCの資料を閲覧したアマンダ・ブラックショー(Amanda Bruckshaw)氏は、「プロデューサーの言葉はばかばかしいほど尊大に聞こえるが、彼らは結局は正しいことをしてツェッペリンを合格させた」と話している。(c)AFP