【12月1日 AFP】英歌手ピーター・ドハーティ(Peter Doherty、30)は28日、ドイツ・バイエルン(Bavaria)州ミュンヘン(Munich)で行われた音楽祭「On3 Festival」に出演した際、ナチス・ドイツ時代の国歌「Deutschland, Deutschland ueber alles(世界に冠たるドイツ)」を歌い、ステージから引きずり降ろされていたことが明らかになった。地元紙TZが30日、報じた。

 この模様は同州の公共ラジオで生中継されていたという。

 ドハーティは、観客からやじを浴びながらも歌い続け、とうとうスタッフにステージから引きずり降ろされた。「我々はできるだけ早くピーター・ドハーティーの演奏を止めさせようと決めた」と主催者は語った。

 ドハーティが歌ったのは「Song of Germany(ドイツの国歌)」の1番の歌詞で、ナチス・ドイツ時代の国歌として使われた。1番の歌詞はドイツでは禁止されていないが、ナチス・ドイツの総統、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)と密接に関連していることから第二次世界大戦後は歌われていない。(c)AFP