【11月9日 AFP】米人気歌手ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)が6日から開始した初のオーストラリア・ツアーで、「一部事前に録音した音声を使った『口パク』に怒ったファンが途中退席した」と報道され、これに当のブリトニー本人が非常に悲しんでいると現地メディアが報じた。

 一部の報道では、6日パース(Perth)で行われたショーで、多数の観客が口パクに抗議して開演からわずか3曲で席を立ったとされている。

 しかしプロモーターのポール・デインティ(Paul Dainty)氏は、「今まで聞いたこともないような嘘だ」と真っ向から否定し、こうした報道に激怒していると現地紙に語った。「ショーの内容が悪ければ批判を受けることはあるだろう。しかし、大勢の観客がいっせいに席を立ったなんて、作り話もいいところだ」

 ブリトニーにとって今回のツアーはオーストラリア初であるだけではなく、さまざまな個人的な問題を乗り越えて5年ぶりのツアーでもある。

 デインティ氏は「ブリトニーの耳にはすべて入っていて、とても悲しんでいる。彼女だって人間だ。オーストラリアではたくさんのファンに迎えられているが、こうした誤った報道をみると、(オーストラリア人として)恥ずかしい」とも語った。

 運営側のパースのコンサート会場、バーズウッド・ドーム(Burswood Dome)によると、来場した1万7000人の観客から「口パク」を使ったコンサート後に寄せられた苦情はまったくなく「運営側からいえば、コンサートは大成功だった」(c)AFP