【11月7日 AFP】米人気歌手ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)が6日から開始するオーストラリア・ツアーをめぐり論争が巻き起こっている。一部の歌で事前に録音した音声を使う予定なら、その旨を来場者に事前告知するべきだとニューサウスウェールズ(New South Wales)州の消費者保護当局者が主張したためだ。

 同ツアーの開始前、「公演の一部は口パクライブになる」と国内メディアが報じたことを受けて、同州のバージニア・ジャッジ(Virginia Judge)公正取引局長は地元紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に、「ライブとは生の歌声を聞くという意味だということをはっきりさせておきたい。 観客は200オーストラリア・ドル(約1万6500円)も払うのだから、プロモーションビデオ以上のものを楽しむ権利があると思う」と述べた。

 同局長によると、ニューサウスウェールズ州政府は、ショーで録音音声を使用することを観客に知らせる免責事項を公演のチケットに記載するといった対応が望ましいと考えているという。局長自身はスピアーズが悪いとは思っていないが、「コンサートの観客はコンサートで生の歌声を聞けるかどうかを知る権利はあると思う」と語っている。(c)AFP