【10月25日 AFP】故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんのロンドン(London)公演のリハーサルなどを映画化した『マイケル・ジャクソン This Is It(This Is It)』が、27日(日本時間28日)に世界18か国で同時公開される。

 ところが一部のファンは、この映画について「最後の時期のマイケルについての真実を隠している」と主張。「This-Is-Not-It」と題されたウェブサイトをインターネット上に立ち上げ、抗議活動を開始している。

 マイケル・ジャクソンさんが6月25日に急逝する数日前まで行っていた、この復活公演のリハーサル風景は、100時間以上にわたり収録されていた。『This Is It』は、これらの未公開映像をまとめたドキュメンタリー映画。7月からロンドン公演で50回のショーを予定していたマイケルさんは、公演に向けて過酷なリハーサルをこなしていた。急死する前の時期、体調不良だったと報じられている。

 ファンたちは抗議サイトに発表した声明で、「実際には死ぬ前のマイケルさんの健康状態は悪化していたが、この映画でもうけようとしている人たちの手で、そうした事実が隠されている」と述べている。

 また、マイケルさんは死ぬ数週間前、つまりこの映画の映像が撮影されていた時期、死にそうな様子に見えていたのを周囲の人たちが無視していたという点も非難している。

 一方、マイケルさんの仕事仲間たちは、公演リハーサル中のマイケルさんの体調は良かったと主張している。(c)AFP