【10月20日 AFP】米歌手ビヨンセ(Beyonce)が、今週末に予定していたワールドツアー「I am...」のマレーシア公演が、延期となった。主催者Marctensiaが19日に発表した。しかし、マレーシアのイスラム教団体による抗議との関連は否定している。

 ビヨンセは、2年前にもマレーシアでのデビューコンサートを中止しており、今回、ついに待望の初公演が決定。25日に首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)の郊外にあるスタジアムで、コンサートを行う予定となっていた。

 Marctensiaは「延期は出演者(ビヨンセ)が決めたことで、いかなる外的要因とも関係ない」と発表。新たな日程を「間もなく」公表し、今週中に詳細を明らかにするとのコメントを出した。

 一方、コンサートの中止を求めていたイスラム保守派の全マレーシア・イスラム党(Pan-Malaysian Islamic PartyPAS)は、公演を延期ではなく中止すべきだと主張した。

 その理由について、PAS青年団の団長はAFPに対し、「われわれは、エンターテインメントに反対しているのではない。問題視しているのは、ステージ上で体をくねらす動きやセクシーな衣装だ。あれは、この国の若者の倫理観をむしばむものだ」と語った。

 コンサートに先立ちMarctensiaは、ビヨンセのマレーシア公演での衣装は控えめなものとなると示唆しており、この件に関しては「すべての関係者が友好的に了解しあった」と発表していた。(c)AFP