【10月16日 AFP】「テイク・オン・ミー(Take On Me)」などの楽曲で有名なノルウェーのポップグループ「A-ha」は15日、2010年のワールドツアーを最後に解散すると公式ホームページで発表した。

「解散することで、人生の意義ある別の側面に携わることができる。人道的活動、政治などもあるだろう。そしてもちろん、音楽や芸術の分野で新たな仲間と活動するかもしれない」

「我々は、誰もが望むであろう長く実りあるキャリアを通して、文字通り少年の究極の冒険物語を生きてきた」A-haはこのように書きつづり、バンドとしての引退であり個人としては活動が続くことを強調した。

 A-haは、ボーカルのモートン・ハルケット(Morten Harket)、ギターのポール・ワークター・サボイ(Paul Waaktaar-Savoy)、キーボードのマグネ・フルホルメン(Magne Furuholmen)の3人からなるグループ。

 1985年にリリースされた「テイク・オン・ミー」は米国など27か国でチャート1位を獲得。以後、9枚のアルバムを発表し、世界で3500万枚以上を売り上げている。「ハンティング・ハイ・アンド・ロウ(Hunting High and Low)」、「クライング・イン・ザ・レイン(Crying in the Rain)」などの曲もヒットした。

 1990年代はソロ活動に専念していた時期が長かったが、2000年の「サマー・ムーブド・オン(Summer moved on)」でバンド活動を再開。今年はニューアルバム『フット・オブ・ザ・マウンテン(Foot of the Mountain)』を発表している。

 所属レコード会社ユニバーサル・ミュージック(Universal Music)によれば、シングルのうち15曲は英国チャートのベスト10に入ったという。

 ツアーの詳細な日程は公表されていないが、2010年12月4日にノルウェー・オスロ(Oslo)で行うコンサートが最後になるという。(c)AFP