【9月14日 AFP】MTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV Video Music Awards)が13日、ニューヨーク(New York)のレディオ・シティ・ミュージック・ホール(Radio City Music Hall)で開催され、6月に急死した故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんに多くのアーティストから称賛の声が贈られた。

 式のオープニングを飾ったマドンナ(Madonna)は、マイケルさんを「史上最も偉大な才能を持った人物の1人」とたたえると、マイケルさんはわたしたちに踊りたいと思わせてくれただけでなく、空を飛べるかもしれないとも信じさせてくれたと語った。

 しかし、称賛が終わると声のトーンが変わり、マイケルさんが健康問題、歌手業、そして児童に対する性的虐待容疑に苦しみ始めた頃に手を差しのべない人が多かったと語った。

「わたしは彼を見放した。わたしたちは彼を見放した。世界を照らしてくれたこの素晴らしい人物が見過ごされていくのを許してしまった。彼に背を向けた人がほとんどだった」

 こう語ったマドンナは「キング万歳!」と叫び、ステージを後にした。

 妹のジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)は、マイケルさんと1回だけ共演したビデオ「スクリーム(Scream)」が流れる巨大スクリーンの前でダンスを再現した。

 司会を務めた英コメディアン、ラッセル・ブランド(Russell Brand)は、「偉大なマイケル・ジャクソンにこの夜をささげよう」と語った。(c)AFP