【3月6日 AFP】(一部更新)米歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson、50)は5日、英ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で記者会見を開き、7月に同地で復活コンサートを行うと発表した。7月8日から10公演を予定しているという。

 ジャクソンは銀のスパンコールのついた黒いジャケットにサングラス姿で、O2アリーナに設けられた発表会場で待つ数百人のファンの前に現れた。ジャクソンが登場すると、「マイケル、愛してるわ」、「キング・オブ・ポップ」などと書かれたカードを掲げたファンたちは歓声を上げた。

「ファンが聞きたい歌を歌うよ。これが最後のカーテンコールだ。7月に会おう」

 ジャクソンは時折言葉が出てこないほど、非常に感動しているようだった。ファンに向かって敬礼し、「みんなのことが大好きだよ。本当さ。本当に大好きなんだ。心の底からそう思っている」と語るなど、ファンへの愛情を表現した。

 わずか数分間の会見だったが、数時間前から列を作って待っていたファンは大喜びだった。参加したファンの1人は、「10個の単語を聞くために5時間並んだの。もうちょっと期待していたけど・・・」と語りながらも、チケットを買うかと尋ねられると、「もちろんよ」と答えた。

 ジャクソンは「最後のカーテンコール」という言葉を使ったが、ロンドンでの公演以降にコンサートは行わないのかについては分かっていない。英国放送協会(BBC)は、プロモーターAEGの担当者の話として、ワールドツアーの可能性もあるが、現時点ではロンドン公演しか決定していないと報じている。

 AEGはホームページで、チケットは日本時間3月13日午後4時から発売されるとしている。

 また、ジャクソンについては、2001年以来となるニューアルバムを制作中で、完成間近と報じられており、カニエ・ウェスト(Kanye West)らの若い世代のアーティストも参加しているという。

 一方で、ジャクソンには健康問題なども浮上しており、ロンドン公演初日に姿を見せないのではないかという賭けを行うブックメーカーもある。

 しかし、英大衆紙デーリー・ミラー(Daily Mirror)は5日、公演に支障がないことを示すため、保険会社の用意した50の健康診断をジャクソンがパスしたと報じている。

 ジャクソンの最後のワールドツアーは1996年から97年にかけて行われたヒストリー・ツアー(HIStory World Tour)。その後、音楽賞授賞式に出演したり、1度限りのライブは行っているが、大規模なコンサートは約10年ぶりとなる。(c)AFP/Michael Thurston