【11月21日 AFP】英ウェールズ(Wales)出身の伝説的歌手トム・ジョーンズ(Tom Jones、68)が19日、ロンドン(London)の路上でがん患者支援のための「電撃チャリティーライブ」を行い、通行人を驚かせた。

 英国放送協会(BBC)のテレビ番組『The Culture Show』でスターが公共の場でチャリティーパフォーマンスを行う企画があり、このライブはその一環として行われたもの。

 テムズ川(River Thames)河畔にあるロイヤル・フェスティバル・ホール(Royal Festival Hall)前に作られた即席のステージに、伴奏はアコースティクギターの奏者が一人。周囲には携帯電話で写真を取る数百人の群衆が詰めかけた。

 代表曲「よくあることさ(It's Not Unusual)」を歌い始めると、女性たちがバックコーラスとして歌い出し、ジョーンズの顔に笑みがこぼれた。ライブをもっとよく見ようと木に登る男性もいた。

「たまたま歩いていたら歌が聞こえてきて、トム・ジョーンズの歌声そっくりだと思った」と話すのは、パフォーマンスをするジョーンズの近くを夫のNigelさんと通りがかったJuneさん。

 ジョーンズは4曲を歌い終えると、今回のライブで500ポンド(約7万円)の寄付金が集まったと告げ、群衆に感謝を示したが、その後、警備員によって連れ去られた。(c)AFP