【11月3日 AFP】米大統領選挙前の最後の日曜日となった2日、オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で開催された民主党指名候補バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員の選挙集会に、ミュージシャンのブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)が駆けつけた。

 スプリングスティーンは会場に集まった8万人近くのオバマ氏支持者とともに、ウディ・ガスリー(Woody Guthrie)の「This Land is Your Land」を合唱。最後に、2001年の米国同時多発テロをテーマにした曲「ザ・ライジング(The Rising)」を歌うと、多くの人が涙を流した。「ザ・ライジング」は、オバマ氏が全選挙集会で登場する前に流されている曲だ。

スプリングスティーンはこの日、「私の国を、私の夢を、私のアメリカを取り戻したい」と聴衆に訴え、さらに「オバマ氏とともに立ち上がろう」と呼びかけた。

 スプリングスティーンのステージが終わり、ミシェル(Michelle Obama)夫人や2人の子どもたちと壇上に上がったオバマ氏は、「人々の生活を歌い、アメリカ国民について語っている歌手は多くはない。スプリングスティーンはそんな数少ない歌手の1人だ」と称賛した。

 スプリングスティーンは2004年の大統領選挙でも、投票前日にクリーブランドで行われた当時の民主党指名候補ジョン・ケリー(John Kerry)氏の選挙集会で大勢の支持者を前に熱唱。しかし、ケリー氏はジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領に敗れている。今回はその雪辱を果たしたいと、スプリングスティーンとオバマ氏は願っているはずだ。(c)AFP