【10月16日 AFP】往年の兄妹デュオ「カーペンターズ(The Carpenters)」のリチャード・カーペンター(Richard Carpenter)が15日、都内で会見を開き、活動再開を発表した。

 2009年にカーペンターズのトリビュート・アルバムがリリースされ、その後リチャードの新曲を収録したクリスマス・アルバムが発表される。さらに、2010年にもう1枚アルバムを出す可能性もあり、同年にはツアーも計画されているという。

 カーペンターズの日本での人気はいまだに高く、歌詞が英語の教科書に引用されることもある。リチャードは「日本で活動再開を発表できてうれしい。日本のファンは常にカーペンターズを支持してくれた」と語った。

 カーペンターズはリチャードと妹のカレン(Karen Carpenter)のデュオで、「イエスタデイ・ワンス・モア(Yesterday Once More)」や「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)」などの数々のヒット曲を出し、1970年代に最もレコード売り上げの多かった音楽グループのひとつだ。

 カレンは1983年、拒食症が原因で合併症を起こして死亡。このことが、摂食障害に対する関心を高めるきっかけになった。リチャードは、カレンの死を乗り越えることはできないが、頑張っていると語った。「数年前から曲を書いているが、カレンがいたら、どれだけうれしいだろうと思いながら取り組んでいる。カレンは私の一番のサポーターだ」

「自分は裏方が好き」と語るリチャードは、新しいリードシンガーを探していることも明かしている。

 今回のトリビュート・アルバムに関して、アジアのスター歌手のほか、英国のバンド「デュラン・デュラン(Duran Duran)」のサイモン・ル・ボン(Simon Le Bon)、ジョン・レノン(John Lennon)の息子ジュリアン・レノン(Julian Lennon)、オノ・ヨーコ(Yoko Ono)らに参加を交渉中だという。(c)AFP