【11月1日 AFP】音楽コンテンツのデジタル化が進むことによりシングルCDが「消滅」すると業界内で予測されている中、英国の先週のシングルダウンロード数が急上昇した。

 音楽セールスの調査会社「Official UK Charts Company」は10月31日、先週のダウンロード数が170万件に達したと発表。ダウンロード数1位は歌手リオーナ・ルイス(Leona Lewis)のニューシングル「Bleeding Love」で、21万8000回ダウンロードされたという。なお、同社統計によれば、Lewisの売上げで、CDが占めるのは約半分のみとされている。

 違法なダウンロードやファイル共有ソフトなどが原因で、シングルCDは将来、姿を消すことになると専門家らはみている。

 一方、英国レコード産業協会(British Phonographic IndustryBPI)のGeoff Taylor会長は、「わずか3年前、懐疑論者はシングルCDの終焉を予測していたが、逆にシングルCDは力を増している」として、その予測が間違だとする見方を示している。 音楽のデジタル化サービスは既存のレコード店と協力することで、音楽ファンが購入したい音楽を探すための新しい手段を提供できると、Taylor会長は主張。「英国ポップ音楽ファンは、今でもCDを買うことを好む。音楽の質へのこだわりが強いからだ」と語っている。(c)AFP