【パリ/フランス 15日 AFP】20世紀の名曲「水に流して(Non, je ne regrette rien)」は、1960年のある日、眠っていた歌手エディット・ピアフ(Edith Piaf)が、隣の部屋から聞こえてくる会話に目を覚まさなければ陽の目を見ることはなかったかもしれない。「ピアフの秘書は、ピアフは今気分が優れないので、誰ともお会いできません、と我々に言っていました」77歳の作曲家シャルル・デュモン(Charles Dumont)はこう回想する。この時デュモンは作詞家ミシェル・ヴォケール(Michel Vaucaire)と同曲を書き上げたばかりだった。

 最近人気が再燃している故エディット・ピアフの生涯を描いた映画「La Mome(英題:La Vie en Rose)」は14日に公開を迎える。

 同作品は、パリのスラム街から世界的スターダムにのし上るまでの、ピアフの波乱の生涯を描いたもの。写真は13日に撮影されたデュモン。(c)AFP/PIERRE VERDY