【7月12日 AFP】英国のスパイ、ジェームズ・ボンド(James Bond)を主人公とした映画「007」シリーズのプロデューサーらは11日、次回作を2015年秋に公開すると発表した。監督は、前作に引き続きサム・メンデス(Sam Mendes、47)が担当する。同監督は、いったんは続投しない意向を示していた。

 シリーズ24作目(タイトル未定)の公開日程は、ツイッター(Twitter)上のボンドの公式アカウントで発表された。「ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)が007、サム・メンデスが再び監督」とのツイートに合わせ、「英国で2015年10月23日公開、米公開はその2週間後」との情報も伝えられた。

 脚本は、前作『007 スカイフォール(Skyfall)』を執筆し、『グラディエーター(Gladiator)』や『ラストサムライ(Last Samurai)』などのヒット作でも知られるジョン・ローガン(John Logan)が担当する。

 メンデス監督がメガホンを取り2012年に公開された『スカイフォール』は、英国で史上最高の興行収入を記録し、世界では10億ドル(約990億円)を突破した。

 同監督は3月、舞台制作に集中したいとして次回作の監督を見送ることを表明していたが、11日にボンドの公式ホームページ上で気持ちが変わったことを明かした。「プロデューサー陣が私に劇場作品にかける時間を与えてくれたため、24作目も監督を務められることになり、非常に嬉しく思っている」

 メンデス監督は、『アメリカン・ビューティー(American Beauty)』で2000年にアカデミー監督賞を受賞。現在は、先月に英ロンドン(London)で封切られた劇場ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場(Charlie And The Chocolate Factory)」を手掛ける他、同じくロンドンで2014年1月に上演されるウィリアム・シェークスピア(William Shakespeare)の「リア王(King Lear)」も監督する。(c)AFP