特撮映画の巨匠レイ・ハリーハウゼンさん死去
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【5月8日 AFP】特殊撮影技術のパイオニアで、「ストップモーションアニメの王」とも呼ばれた米国生まれのレイ・ハリーハウゼン(Ray Harryhausen)さんが7日、英ロンドン(London)で死去した。92歳だった。家族が同日、発表した。
ハリーハウゼンさんは1920年にロサンゼルス(Los Angeles)で生まれた。ウィリス・H・オブライエン(Willis H. O'Brien)監督の『キング・コング(King Kong)』(1933年)に魅了されて映画界へ入り、『水爆と深海の怪物(It Came from Beneath the Sea)』(1955年)『恐竜100万年(One Million Years B.C.)』(1966年)『アルゴ探検隊の大冒険(Jason and the Argonauts)』(1963年)『タイタンの戦い(Clash of the Titans)』(1981年)などの特撮を手掛けた。
ハリウッドからは巨匠の死を悼む声が相次いだ。ジョージ・ルーカス(George Lucas)監督は、「レイ・ハリーハウゼンがいなければ、『スター・ウォーズ(Star Wars)』は生まれなかった」とコメントし、ピーター・ジャクソン(Peter Jackson)さんは自身が監督した『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』を「私のレイ・ハリーハウゼン映画」と呼び、「彼の長年にわたる映像への愛情がなければ、少なくとも私がこの映画を撮ることはなかった」と語った。
さらに、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督は、ハリーハウゼンさんの「インスピレーションは永遠に我々とともにある」、ジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督は「SFに携わるハリウッドの映画人は巨匠を手本にしてきた」と、それぞれコメントを寄せた。(c)AFP