【12月20日 AFP】3D映画『アバター(Avatar)』で新境地を開いたアカデミー賞(Academy Awards)受賞歴もあるジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督が、そのノウハウを生かした『シルク・ドゥ・ソレイユ3D彼方からの物語』(Cirque du Soleil: Worlds Away)が21日、北米での劇場公開を迎える。

 キャメロン監督が製作総指揮を担当、ニュージーランド出身で『ナルニア国物語』(Chronicles of Narnia)を手掛けたアンドリュー・アダムソン(Andrew Adamson)氏が監督を務めたこの映画は、エンタテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の息をのむような空中パフォーマンスを初めて映像化した作品。

「シルク・ドゥ・ソレイユ」が作り出した『ビリーブ(Believe)』、『ミステール(Mystere)』、『オー(O)』、『ビバ・エルビス(Viva Elvis)』などのさまざまな幻想的な異世界を、パフォーマーのエリカ・リンツ(Erica Linz)演じる主人公の女性ミアが、運命の青年を探し求めて巡る物語だ。

 公開を前に米フロリダ(Florida)州でインタビューに答えたキャメロン監督はこの作品について、「夢を実現させた映画」と話した。過去に監督したその他の幻想的な映画の世界も含め、本当に驚くのは、動いている人間の姿が放つ真の荘厳さだという。運動競技のようでありながらしなやかな「シルク・ドゥ・ソレイユ」については、特にそれを感じるそうだ。

「彼らの命知らずなパフォーマンスには、とてつもない技術と度胸が必要だ。それに、そうした人間の能力を支えているケーブルを見せるのが、この作品ではとても重要だと思った」という。(c) AFP