【12月4日 AFP】米国の映画賞レースのひとつ、ニューヨーク批評家協会(New York Film Critics Circle)賞が3日発表され、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者、ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の捜索と殺害を描いたキャスリン・ビグロー(Kathryn Bigelow)監督作『ゼロ・ダーク・サーティ(Zero Dark Thirty)』が作品賞を受賞した。

 同作品のストーリーは、ビンラディン容疑者追跡の中核を担った米中央情報局(CIA)の女性分析官で、ジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)が演じる主人公を軸に展開する。米国では12月19日から限定公開される予定だが、封切り前にもかかわらず、すでに話題を集めており、今回の受賞はオスカー獲得への後押しとなりそうだ。ビグローは監督賞も獲得している。

 米誌エンターテイメント・ウィークリー(Entertainment Weekly)は早くも、同作品がアカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞などにノミネートされるのではないかと予想。前回、『ヘルプ(The Help)』で助演女優賞にノミネートされたチャステインも主演女優賞の候補になりそうだと評価している。

 ニューヨーク批評家協会賞の主な受賞結果は以下のとおり。

<作品賞>
■『ゼロ・ダーク・サーティ』

<監督賞>
■キャスリン・ビグロー-『ゼロ・ダーク・サーティ』

<男優賞>
■ダニエル・デイ・ルイス(Daniel Day-Lewis)-『リンカーン(Lincoln)』

<女優賞>
■レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)-『The Deep Blue Sea

<助演男優賞>
■マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)-『Bernie』『Magic Mike

<助演女優賞>
■サリー・フィールド(Sally Field)-『リンカーン』

<脚本賞>
■トニー・クシュナー(Tony Kushner)-『リンカーン』

(c)AFP