【6月27日 AFP】映画『カサブランカ(Casablanca)』でマイケル・カーティス(Michael Curtiz)監督が獲得したアカデミー賞監督賞のオスカー像が、28日に米ロサンゼルス(Los Angeles)郊外のサンタモニカ(Santa Monica)でオークションにかけられる。

 オークションを行う競売会社ネイト・D・サンダース(Nate D. Sanders Auctions)のネイト・サンダース(Nate Sanders)氏は、『カサブランカ』を「世界で最も人気が高く愛される映画のひとつ。誰もが見てすぐに分かるハリウッド黄金期の数少ない映画」と評価。オスカー像の予想落札額は250~300万ドル(約2億~2億4000万円)だという。

 映画は、ナチスが迫りつつあるカサブランカを舞台にハンフリー・ボガート(Humphrey Bogart)とイングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)の悲劇的な愛を描き、1943年のアカデミー賞(Academy Awards)で作品賞、監督賞、脚本賞の3冠に輝いた。

 カーティス監督は1886年にブダペスト(Budapest)で生まれた。1962年、がんのため75歳で死去している。

 オスカー像は2003年、米マジシャンのデビッド・カッパーフィールド(David Copperfield)さんが23万1500ドル(約1800万円)で購入したが、現在の所有者は公表されていない。(c)AFP