【5月17日 AFP】最新主演作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク（The Dictator）』で中東の架空の独裁者アラジーンを演じている英俳優サシャ・バロン・コーエン（Sacha Baron Cohen）が16日、第65回カンヌ国際映画祭（Cannes Film Festival）開幕当日を迎えた南仏カンヌ（Cannes）にその独裁者姿で登場し、またもドタバタ劇を繰り広げた。

　コーエンは、報道陣が詰めかけたカールトン・ホテル（Carlton Hotel）前にライフルを抱えたミニスカートの美人ボディーガードを引き連れて登場。そのボディーガードに対し銃口を報道陣に向けるよう命じると、その後、オサマ（Osama）と名付けたラクダに乗って近くのカフェへ向かった。

　コーエン一団とそれを追いかけるメディアのせいで、通りには渋滞が発生。そんな中、独裁者になりきったコーエンは、フランスのフランソワ・オランド（Francois Hollande）新大統領についてメディアからの質問を受けた。

「オランド？ああ、彼の選挙戦を応援した。50万ユーロ（約5000万円）あげたんだ」

　こう軽口を叩いたコーエンに対し、AFPはさらに質問。15日に同大統領を乗せベルリン（Berlin）へ向かった飛行機に落雷があったことに言及し、あなたの仕業かと尋ねると、コーエンは「雷が落ちたのかい？僕じゃないよ」と答え、関与を否定した。

　カフェに着いたコーエンは、テラス席に座りコーヒーを2つ注文。1つはラクダ用だったが、ラクダは飲むのを拒否。コーエンはその後、ラルフローレン（Ralph Lauren）の店へ行き、オレンジのスカーフを手に同店を出るとそのスカーフをラクダの首に巻き付けた。

　コーエンは、2月に行われたアカデミー賞（Academy Awards）授賞式でも独裁者の姿で登場し、レッドカーペットに故金正日（キム・ジョンイル、Kim Jong-Il）総書記の「遺灰」をまくお騒がせぶりを発揮している。(c)AFP

【動画】カンヌの街を騒がせた「独裁者」コーエン（YouTube/AFPBB News公式チャンネル）

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