【5月25日 AFP】米映画大手コロンビア・ピクチャーズ(Columbia Pictures)は24日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者、ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の殺害にまつわる映画の米国での販売権を獲得したと発表した。監督は、オスカー史上初の女性監督賞受賞者、キャスリン・ビグロー(Kathryn Bigelow)になるという。

『ハート・ロッカー(The Hurt Locker)』で監督賞を受賞したビグローと脚本賞を受賞したマーク・ボール(Mark Boal)は、5月2日のビンラディン容疑者殺害以前から同容疑者の追跡にまつわるプロジェクトに取りかかっていた。

 殺害直後は、このプロジェクトをどうすべきか製作者たちが急いで決めようとしているようだという報道があったが、コロンビアの親会社ソニー・ピクチャーズ(Sony Pictures)のエイミー・パスカル(Amy Pascal)氏がこの日、製作が正式決定したことを発表した。

 発表によれば、ビグローとボールは2008年からこのプロジェクトを進めており、容疑者の殺害など最近起こった出来事も脚本に組み込まれる。ストーリーは容疑者の拘束か殺害を目指した秘密作戦が中心になるという。

 映画のタイトルは未定。今夏にクランクインし、公開は2012年の第4四半期になる予定だ。ビグローとボールは、『トゥルー・グリット(True Grit)』のプロデューサー、ミーガン・エリソン(Megan Ellison)や、『ハート・ロッカー』でも一緒だったグレッグ・シャピロ(Greg Shapiro)とともにプロデューサーも務める。(c)AFP