【2月27日 AFP】2010年の最低な映画に贈られるゴールデン・ラズベリー賞(通称:ラジー賞、Golden Raspberry AwardsRazzies)が26日、米ロサンゼルス(Los Angeles)で発表され、『エアベンダー(Last Airbender)』が5冠に輝いた。

 M・ナイト・シャマラン(M. Night Shyamalan)監督の同作品は、最低作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞、3Dの使い方を間違えた目に悪い作品賞を受賞した。

 同賞の主催者によれば、シャマラン監督は「TVアニメ『アバター 伝説の少年アン』をゴチャゴチャしたジャンプカットの寄せ集めに作りかえた。オリジナルのファンは批評家以上にこの映画を嫌悪した(批評家以上にというのが可能であればの話だが)」という。

 しかし、2010年夏に公開された本作は、映画のトラッキングサイト「Box Office Mojo」によれば3億2000万ドル(約261億円)の興行収入をあげており、気に入った人もいたはずだ。

 2億9000万ドル(約237億円)の興行収入を稼いだ『セックス・アンド・ザ・シティ2(Sex & The City 2)』は最低カップル/アンサンブル賞のほか、サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)、クリスティン・デイヴィス(Kristin Davis)、キム・キャトラル(Kim Cattrall)、シンシア・ニクソン(Cynthia Nixon)に最低主演女優賞が贈られた。

 最低主演男優賞は、アシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher)が『バレンタインデー(Valentine's Day)』と『キス&キル(Killers)』の2作品で受賞した。

 受賞結果は以下のとおり。

<最低作品賞>
-『エアベンダー』

<最低主演男優賞>
-アシュトン・カッチャー -- 『キス&キル』 『バレンタインデー』

<最低主演女優賞>
-“4人の女友達”:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソン--『セックス・アンド・ザ・シティ2』

<最低助演男優賞>
-ジャクソン・ラスボーン(Jackson Rathbone)ー -- 『エアベンダー』

<最低助演女優賞>
-ジェシカ・アルバ(Jessica Alba) -- 『キラー・インサイド・ミー(The Killer Inside Me)』 『リトル・フォッカーズ(原題、Little Fockers)』 『マチェーテ(Machete)』 『バレンタインデー』

<3Dの使い方を間違えた目に悪い作品賞>
-『エアベンダー』

<最低カップル/アンサンブル賞>
-『セックス・アンド・ザ・シティ2』の全キャスト

<最低監督賞>
-M・ナイト・シャマラン -- 『エアベンダー』

<最低脚本賞>
-『エアベンダー』

<最低リメイク・続編賞>
-『セックス・アンド・ザ・シティ2』

(c)AFP