【11月10日 AFP】映画シリーズ最終作の前編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(Harry Potter and the Deathly Hallows: Part 1)』が11日、ロンドン(London)でワールドプレミアを迎える。世界を熱狂させてきた「ハリー・ポッター」シリーズにまつわる数字を中心に、その軌跡をみてみよう。

●J・K・ローリング(J. K. Rowling)氏による小説シリーズ第1作「ハリー・ポッターと賢者の石(Harry Potter and The Philosopher's Stone)」が1997年、英国で発売される。初版は1000部。再版が繰り返され、翻訳もされている。

●以降、世界での売上は4億部以上。ローリング氏のエージェントによれば、ラテン語も含めた69か国語に翻訳され、200の国と地域で発売されている。シリーズ本編が7作、スピンオフが3作ある。

●上海の経済誌「胡潤百富(Hurun Report)」の富豪ランキングでは、ローリング氏の資産は10億ドル(約820億円)となっている。

●映画の主要キャスト3人も億万長者。英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)の富豪ランキングによれば、ダニエル・ラドクリフ(Daniel Radcliffe)は4200万ポンド(約55億円)、エマ・ワトソン(Emma Watson)は2200万ポンド(約29億円)、ルパート・グリント(Rupert Grint)は2000万ポンド(約26億円)の資産を持っているという。

●興行資料によれば、6作目までの映画シリーズは世界で54億ドル(約4400億円)を稼いでいる。2001年に公開された第1作の興行成績が最もよく、その額は1作だけで約10億ドル(約820億円)。

●ハリー・ポッターはゲームにもなり、これまで17作が製作されている。最新作は家庭用ゲーム機「Xbox 360」専用の体感型ゲームシステム「キネクト(Kinect)」に対応した「ハリー・ポッターと死の秘宝」で、そのほかマグカップ、カレンダー、切手、おもちゃなど様々な関連商品が出ている。

●「ハリー・ポッター」シリーズをベースにしたテーマパーク「ハリー・ポッターの魔法の世界(The Wizarding Worlds of Harry Potter)」が2010年6月、米国フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)にオープン。ホグワーツ魔法魔術学校の内部を探検したり、ハリーと一緒に飛んだり、ドラゴンに乗ったり、爆発するお菓子を食べたりできる。

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