【7月2日 AFP】オスカー女優メリル・ストリープ(Meryl Streep、61)が、「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)元英首相の半生を描いた映画に主演するかもしれない。出演に向けた交渉に入っていると米芸能情報紙ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)が1日、報じた。

 監督は『マンマ・ミーア!(Mamma Mia!)』でストリープとタッグを組んだフィリダ・ロイド(Phyllida Lloyd)氏。

 今回のプロジェクトが実現すれば、これまで労組活動家カレン・シルクウッド(Karen Silkwood)や料理家ジュリア・チャイルド(Julia Child)ら実在の人物を演じてきたストリープの経歴で、最も知名度の高い人物を演じることになる。

 ハリウッド・リポーターによれば、映画は英国初の女性首相となったサッチャー氏が支持率低迷に苦しんでいた、フォークランド紛争勃発の17日前から始まるという。

 フォークランド紛争は、サッチャー氏の首相としての転換期になったと考えられることが多い。紛争後には支持率が急騰し、1983年の総選挙ではサッチャー氏が首相を務めていた保守党(Conservative Party)が圧勝した。

 サッチャー氏の夫デニス・サッチャー(Denis Thatcher)氏の配役については、英国のベテラン俳優ジム・ブロードベント(Jim Broadbent)が出演交渉に入っている。(c)AFP