「暴力が子どもには残酷すぎ」、映画『ベスト・キッド』に物言い オーストラリア
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【6月29日 AFP】1984年のヒット作『ベスト・キッド(The Karate Kid)』をリメイクした映画の暴力描写が子どもたちには激しすぎるとして、オーストラリアで波紋を呼んでいる。
この作品は、ジャッキー・チェン(Jackie Chan)がカンフーの達人を、ウィル・スミス(Will Smith)の息子ジェイデン・スミス(Jaden Smith)がジャッキーからカンフーを教わる少年を演じ、日本では8月14日に公開される。
オーストラリアの子どもとメディア問題を扱う審議会「Australian Council on Children and the Media(ACCM)」は、残酷なシーンが含まれているため同作品のレイティングを厳しくする必要があるとしている。
同審議会のエリザベス・ハンズリー(Elizabeth Handsley)副会長は、「共感を引き起こすキャラクターによる重要性のほとんどない激しい暴力シーンが見られる」と指摘。同作品には既に、保護者の助言や指導を必要とする「PG」のレイティングが設定されているが、ハンズリー副会長はさらに厳しい15歳以下の鑑賞を推奨しない「M」にすべきだったと主張する。
また、児童心理学者で審議会の委員でもあるGlenn Cupit氏は、この映画の暴力描写は「非常に残酷で大人向け」だと説明した。「本物のけりや殴打による実際の影響を表現してはいない。その暴力をまねたとき、結果がどうなるかということを子どもたちは理解できないだろう」
ハンズリー氏は補足した。「ダメな映画だとは誰も言っていない。だからといって、子どもたちに適しているということではない」。(c)AFP
【参考】『ベスト・キッド』の公式サイト
この作品は、ジャッキー・チェン(Jackie Chan)がカンフーの達人を、ウィル・スミス(Will Smith)の息子ジェイデン・スミス(Jaden Smith)がジャッキーからカンフーを教わる少年を演じ、日本では8月14日に公開される。
オーストラリアの子どもとメディア問題を扱う審議会「Australian Council on Children and the Media(ACCM)」は、残酷なシーンが含まれているため同作品のレイティングを厳しくする必要があるとしている。
同審議会のエリザベス・ハンズリー(Elizabeth Handsley)副会長は、「共感を引き起こすキャラクターによる重要性のほとんどない激しい暴力シーンが見られる」と指摘。同作品には既に、保護者の助言や指導を必要とする「PG」のレイティングが設定されているが、ハンズリー副会長はさらに厳しい15歳以下の鑑賞を推奨しない「M」にすべきだったと主張する。
また、児童心理学者で審議会の委員でもあるGlenn Cupit氏は、この映画の暴力描写は「非常に残酷で大人向け」だと説明した。「本物のけりや殴打による実際の影響を表現してはいない。その暴力をまねたとき、結果がどうなるかということを子どもたちは理解できないだろう」
ハンズリー氏は補足した。「ダメな映画だとは誰も言っていない。だからといって、子どもたちに適しているということではない」。(c)AFP
【参考】『ベスト・キッド』の公式サイト