【3月30日 AFP】スウェーデンで最も愛される児童文学『長くつ下のピッピ(Pippi Longstocking)』の著者、故アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)さんの半生が映画化されることになった。リンドグレーンさんの娘カリン・ニーマン(Karin Nyman)さんが明らかにした。

 カリンさんによれば、製作を企画しているのはドイツの製作会社「Ogglies Film Production」と「TV 60 Film」の2社。リンドグレーンさんが1946年に『長くつ下のピッピ』でブレークするまでの半生を2部構成でテレビ公開用の映画にする計画を立てているという。

 カリンさんは、「母の人生を映画にしたいと言ってきた初めての製作会社で、私は彼らと協力することにすぐに賛成した」と話した。

 2002年に死去したリンドグレーンさんは、やねの上のカールソン(Karlsson-on-the-Roof)やマディケン(Madicken)、山賊のむすめローニャ(Ronia the Robber's Daughter)などのキャラクターで有名だが、中でもピッピが良く知られている。

 きつく結った赤毛のお下げ髪で馬や猿と暮らす9歳の「世界で一番強い少女」を描いた『長くつ下のピッピ』は、95の言語に翻訳された。

 しかし、今回映画化されるのは、有名になるまでの苦難の時期で、18歳での予定外の妊娠に焦点を当てる。リンドグレーンさんは、若いうちにシングルマザーになったことが個人や作家としての自分にいかに影響を与えたかということをしばしば話していた。

 カリンさんはコンサルタントとして製作に参加し、ドイツ人ベネディクト・レースカウ(Benedickt Roeskau)が書いた脚本を読んで、意見を出しているところだいう。(c)AFP