【2月2日 AFP】米カリフォルニア（California）州ロサンゼルス（Los Angels）で1日、2009年の最低作品や俳優に贈られる映画賞、ゴールデン・ラズベリー賞（通称：ラジー賞、Golden Raspberry Awards、Razzies）のノミネートが発表され、『トランスフォーマー／リベンジ（Transformers: Revenge of the Fallen）』と『マーシャル博士の恐竜ランド（Land of the Lost）』が最多7部門にノミネートされた。

　同賞の主催者が「騒々しい、長すぎ、すごくばかげている」と評価したマイケル・ベイ（Michael Bay）監督の『トランスフォーマー／リベンジ』は、作品賞、監督賞、リメイク・続編賞、脚本賞、助演女優賞、カップル賞にノミネートされたほか、出演したミーガン・フォックス（Megan Fox）が主演女優賞の候補に上がった。

　製作費1億ドル（約90億円）だったにもかかわらず、興行収入がわずか6500万ドル（約59億円）だったウィル・フェレル（Will Ferrell）主演の『マーシャル博士の恐竜ランド』は、作品賞、監督賞、脚本賞、リメイク・続編賞、助演男優賞にノミネートされ、さらにウィル・フェレルには主演男優賞とカップル賞のノミネートが贈られた。

　作品賞にはそのほか、『Old Dogs』と『G.I.ジョー（G.I. Joe: The Rise of Cobra）』、『All About Steve』がノミネートされた。

　俳優部門で目を引くのが、批評家に酷評を受けたコメディー『All About Steve』で主演女優賞にノミネートされたサンドラ・ブロック（Sandra Bullock）。

　ブロックは『しあわせの隠れ場所（The Blind Side）』の好演で、アカデミー賞主演女優賞の有力候補に挙げられており、ラジー賞を受賞した翌日にオスカーを獲得する可能性も出てきた。

　ラジー賞の発表は、アカデミー賞授賞式が行われる前日の3月6日に行われる。受賞者には、金色の塗料でスプレーしたラズベリー型のプラスチックの像が贈られる。主催者によれば製造原価は4ドル97セント（約450円）程度だという。(c)AFP