【1月28日 AFP】ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元南ア大統領の前妻ウィニー・マンデラ(Winnie Madikizela-Mandela)さんの生涯を描いた映画が制作されることについて、ウィニーさん側から「一切話しを聞かされていなかった」と映画への懸念を表明する手紙が制作側へ送られていたことが26日、明らかになった。南ア紙スター(Star)が報じた。

 11月に制作が発表された映画『Winnie』は、『ドリームガールズ(Dreamgirls)』で2007年のアカデミー賞助演女優賞を獲得したジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)がウィニーさんを演じ、『サラフィナ!(Sarafina!)』や『輝きの大地(Cry, The Beloved Country)』などを手がけた南アフリカのダレル・ジェームズ・ルート(Darrell J. Roodt)監督がメガホンを取るもの。

 スター紙によれば、ウィニーさんの弁護士からの手紙には、本人が制作について一度も相談を受けず同意さえ求められなかったとして、映画化に「非常に懸念を抱いている」などと書かれているという。

「一度も相談を受けなかった人物の名前を付けた映画が、その人物の生涯を適切に、そして完ぺきに描けるとは到底思えない」

「我々の依頼人が自分に対する申し立てやコメントに対応してこなかったのは、非常につらく混乱した時期にあって、できる限りプライバシーを守りたかったからだ」

 弁護士の事務所は依頼人との守秘義務を理由に、この報道についてはコメントしていない。(c)AFP