【1月26日 AFP】5月に行われるカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)の主催者は26日、今年の審査委員長に映画監督のティム・バートン(Tim Burton)が決定したと発表した。

「夢が叶った」とコメントを出したバートン監督は、米カリフォルニア(California)州生まれの51歳。『ビートルジュース(Beetlejuice)』、『シザーハンズ(Edward Scissorhands)』、『PLANET OF THE APES 猿の惑星(Planet of the Apes)』など映画史に残るダークで刺激的な作品を生み出している。

 1985年に『ピーウィーの大冒険(Pee-Wee's Big Adventure)』で初の長編監督デビューを飾り、1988年の『ビートルジュース(Beetlejuice)』で注目を集め始めた。

 1989年に「バットマン(Batman)」の映画シリーズ1作目の監督に抜擢され、翌年には『シザーハンズ』を撮り、さらに『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(Nightmare before Christmas)』ではプロデュースを行った。

 バートンは様々なジャンルの作品を撮る監督でもある。伝記(『エド・ウッド(Ed Wood)』)、SF(『マーズ・アタック!(Mars Attacks)』、『猿の惑星』)、ゴシック(『スリーピー・ホロウ(Sleepy Hollow)』)、ファンタジー(『ビッグ・フィッシュ(Big Fish)』)、アニメ(『ティム・バートンのコープスブライド(The Corpse Bride)』)、子ども向け(『チャーリーとチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory)』)、ミュージカル(『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(Sweeney Todd)』)など、手がける作品のジャンルは実に幅広い。

 バートン監督はまたイラストレーターや写真家としての顔も持ち、ニューヨーク近代美術館(Museum of Modern ArtMoMA)では現在、作品展が開催されている。

 バートン映画を象徴するジョニー・デップ(Johnny Depp)とヘレナ・ボナム・カーター(Helena Bonham Carter)が出演する最新作『アリス・イン・ワンダーランド(Alice in Wonderland)』は、日本では4月に公開される。

 映画祭の残り8人の審査員や出品作などは4月に発表される。(c)AFP