【12月18日 AFP】大手スタジオのソニー(Sony)が、全世界で大ベストセラーとなったスウェーデンのミステリー小説「ミレニアム(Millennium)」のハリウッド映画化に向けて動き出している。すでに同作を映画化し版権を所有するスウェーデンの映画製作会社イエローバード(Yellow Bird )のミカエル・ウドーレン(Mikael Wallen)社長が17日、明らかにした。

 同氏によると、ソニーは「ミレニアム」3部作のすべての映画化に向け交渉を開始しており、イエローバードとの間で版権料の条件も含めおおむね合意に達している。ソニーが交渉しているのは英語版の権利であり、リメーク権ではないという。最終的な契約が締結されるのは2010年初頭の見込み。

 ハリウッド版の製作はイエローバードと、『ノーカントリー(No Country for Old Men)』などで知られる米大物プロデューサー、スコット・ルーディン(Scott Rudin)が手がけるもよう。話が順調に進めば2011年内に撮影が開始され、2012年後半に第1弾が公開される見通しだ。

「ミレニアム」は、故スティーグ・ラーソン(Stieg Larsson)原作の大ヒット・ミステリーで、全世界で社会現象を巻き起こした。30か国語に翻訳され、世界で計2000万部以上の売り上げを記録している。(c)AFP