【6月2日 AFP】映画監督テリー・ギリアム(Terry Gilliam)は1日発行のスペイン紙パイス(Pais)のインタビューに応じ、2000年に断念した「ドン・キホーテ(Don Quixote)」の企画に再び取りかかることを明かした。撮影は2010年春になるという。

 ドン・キホーテの従者となるサンチョ・パンサ(Sancho Panza)役は、ジョニー・デップ(Johnny Depp)に決定している。ギリアム監督によれば、デップは「パイレーツ・オブ・カリビアン(Pirates of the Caribbean)」の続編で忙しいが、「呼んでくれれば、すぐに行きます」と言われたという。

 なお、ドン・キホーテ役はまだ決まっていない。

 2000年、ギリアム監督はヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)とロッシ・デ・パルマ(Rossy de Palma)をキャスティングし、3200万ドル(約31億円)の制作費を集めた。

 しかし、マドリード(Madrid)北方のロケ地で撮影をスタートさせると、頭上を戦闘機が飛び交うことがわかり、豪雨でセットが崩壊してしまった。さらに、ドン・キホーテ役のジャン・ロシュフォール(Jean Rochefort)がヘルニアを患い、馬に乗れなくなったことで、制作が中止になった。

 残された映像でドキュメンタリーが作られ、『ロスト・イン・ラ・マンチャ(Lost in La Mancha)』として公開された。(c)AFP