【2月4日 AFP】ハリウッド(Hollywood)のスターが勢ぞろいする第81回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式が、22日に開催される。テレビ中継の視聴率が毎年低下する中、主催者側は今回、新しい大胆な策を講じるという。

 式をプロデュースするビル・コンドン(Bill Condon)氏とローレンス・マーク(Laurence Mark)氏は、その策については詳細を徹底的に隠している。

 しかし、2日にビバリーヒルトン(Beverly Hilton)ホテルで開かれた受賞候補者を集めたパーティーで、映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)のシド・ギャニス(Sid Ganis)会長は、「大きなリスクを冒すショーになるだろう」と語り、テレビ中継に大胆なひねりを加えることを明かした。

 主催者側は、従来とは違う趣向を既に1つ発表している。式の司会者だ。近年では有名なコメディアンを司会に用いていたが、今回はオーストラリア出身の俳優ヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)に決定している。
 
 そのほか、コンドン氏とマーク氏が考えていると伝えられているものの中には、オープニングのモノローグを中止し、「使い古された」場面を最小限に抑えるというものもある。

 さらに、これまでは授賞式の数週間前にプレゼンターが発表されていたが、今年は明かされていない。

 ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は2日、主催者側が映画制作会社に対し、未公開映画の映像提供を依頼していると報じた。人びとの関心を引くため、それらの映像を授賞式で流すというのが狙いのようだ。10秒ずつ、20本前後の未公開映画の映像がエンドロールで流れるかもしれない。

 またギャニス会長は、2日のパーティーでノミネート者に対し、受賞スピーチを記憶に残る、そして短いものにするよう訴えた。「受賞スピーチでは、何が求められるか皆さんご存知の通りです。簡潔で自分らしい、心からの言葉です。45秒間ですよ」(c)AFP