「タンタン」映画化が暗礁に、スポンサー出資拒否でスピルバーグ氏も大弱り?
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【9月22日 AFP】ユニバーサル・ピクチャーズ(Universal Pictures)が、ベルギーの漫画家エルジェ(Herge)が手掛けた人気漫画「タンタン(Tintin)の冒険旅行」シリーズの映画制作から撤退したと、ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙が19日、報じた。
タンタン・シリーズの制作は、3Dアニメで3部作として企画され、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)氏とピーター・ジャクソン(Peter Jackson)氏がメガホンを取る。
1億3000万ドル(約138億円)とされる制作費について、スピルバーグ氏の映画会社ドリームワークス(DreamWorks)を所有するパラマウント(Paramount)が半分を出資することになっており、ユニバーサルに残りの制作費の出資を求めていた。
ロサンゼルス・タイムズ紙によれば、2監督はシリーズの興業収益から30%の取り分を要求しているが、ユニバーサルは自社の利益が出る収益を4億2500万ドル(約453億円)と試算、制作費を回収するのは困難と判断したため出資を拒否したという。
ユニバーサルが出資を拒否したことから、スピルバーグ氏とジャクソン氏は新たな出資元を探す必要があり、10月の開始予定だった撮影は当面中止となる。
ドリームワークスはパラマウントからの独立が決定しているが、スピルバーグ氏はパラマウントに全額出資を依頼せざるを得ないだろうと、同紙は報じている。(c)AFP