【8月11日 AFP】(一部更新)映画「オーシャンズ」シリーズで活躍した米俳優でコメディアンのバーニー・マック(Bernie Mac)さんが肺炎による合併症のため死去した。50歳だった。マックさんの広報担当者が9日、明らかにした。

 ピープル(People)誌が広報担当者の話として伝えたところによると、マックさんは数日前から肺炎のため入院していたシカゴ(Chicago)の病院Northwestern Memorial Hospitalで、同日午前に死亡した。それ以上の詳細は明らかにされていない。以前は肺の病気の一種、サルコイドーシスと闘っていたという。家族は、妻のRhonda McCulloughさんと、娘のJe'Nieceさん。

■コメディー界のスター、その後俳優として不動の地位築く
 
 1957年10月5日、シカゴに生まれ。本名はBernard Jeffrey McCullough。地元のアフリカ系米国人が集うコメディークラブでキャリアをスタートさせ、1989年に全国コンテストで優勝。その後は一気に一流コメディアンとして人気を確立していく。

 HBOのヒット番組「Def Comedy Jam」では、すべての人種の観客に皮肉たっぷりの鋭いツッコミをして大ウケし、評判を呼んだ。

 FOXテレビで2001年から2006年まで放送された半自伝的ドラマ「The Bernie Mac Show」では、リハビリテーション施設に入所した妹の子ども3人の面倒を見る羽目になった主人公を演じた。

 2001年にはブラッド・ピット(Brad Pitt)やジョージ・クルーニー(George Clooney)らとともに映画『オーシャンズ11(Ocean's Eleven)』に出演し、前科のあるブラックジャックのディーラー役を演じた。続編2本にも出演している。

 最近は『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル(Charlie's Angels: Full Throttle)』(2003年)、『トランスフォーマー(Transformers)』(2007年)などに出演。2009年に公開予定のコメディー映画『Old Dogs』では、ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)やジョン・トラヴォルタ(John Travolta)とともに主役級の役を演じている。(c)AFP