【5月18日 AFP】映画『エマニエル夫人(Emmanuelle)』のリメイク版を計画している製作者らが17日、主役を演じる有力な女優をスカウト中であることを、第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)でアピールした。

 21世紀の「新エマニエル夫人」は、単なるセックスアイコンではない。フレグランス、コスメ、ランジェリーなどをプロデュースする「エマニエル」ブランドを展開し、マーケティング界の重要人物になるという。予定されるタイトルは『What Else Emmanuelle?』。

 製作チームは17日の会見で、新作のためにどのような女優を探しているかについて説明した。「これまでのエマニエル作品を振り返り、より登場人物に焦点を当てたストーリーにして、さまざまな年齢層の観客に観てもらいたい。若く無垢なエマニエルが、時の流れとともに官能的で美しい女性に成長していく様子を描く」と配給担当プロデューサー、アラン・シルツキー(Alain Siritzky)氏は述べた。

 1974年の第1作公開以来、人気の「エマニエル夫人」シリーズは、1959年にエマニエル・アルサン(Emmanuelle Arsan)が書いた小説に基づいたストーリー。代表的なフランス映画のひとつとなり、世界中のファンを魅了してきた。成人向けの作品として扱われるが、露骨すぎない性描写が広い人気を集めてきた。

 今回シルッキー氏は『戦場のピアニスト(The Pianist)』で知られるアラン・サルド(Alain Sarde)監督と共同制作する予定。今年9月から撮影を開始する予定で、エマニエル夫人を演じた女優の中でも代表的なオランダ人女優、シルヴィア・クリステル(Sylvia Kristel)に続く「新エマニエル」役を決めるまでに残された時間はわずかだ。(c)AFP


カンヌ国際映画祭の公式ウェブサイト(英語)