北朝鮮捕虜収容所の実態、映画化
このニュースをシェア
【5月9日 AFP】北朝鮮の捕虜収容所で10年にわたり過酷な生活を強いられた後、韓国への亡命を果たした姜哲煥(カン・チョルファン、Kang Chol Hwan)氏の著書「平壌の水槽(The Aquariums of Pyongyang)」が映画化される。8日、担当プロデューサーが発表した。
韓国の映画製作会社Cinema and Iによれば、姜氏とフランスのピエール・リグロ(Pierre Rigoulot)氏の共書である同作をもとに、米国の製作会社と共同プロデュースで映画化する。姜氏が脱北する前、70-80年代の北朝鮮の捕虜収容所の生活を描き出す。
Cinema and IのBae Jin-Su氏はAFPのインタビューに応じ「10月の撮影開始を予定しており、現在キャスティングの準備を進めている。2009年7月に公開したい」とコメントした。
制作費は約1800万ドル(約18億6000万円)で、Cinema and Iがそのうち約1000万ドル(約10億3500万円)を出資する。
原作者の姜氏は脱北者が運営する電子版新聞「デイリーNK(Daily NK)」に対し、「(映画化は)北朝鮮の捕虜収容所の実態を暴く重要な機会となるだろう」と語っている。
「ほかの元囚人の証言も取り入れるようプロデューサーに期待したい。そうすれば、北朝鮮の捕虜収容所での想像を絶する出来事を世界中の人に知ってもらえるはずだ」
姜氏は家族とともに1977年、Hamkyung南部Yodokの政治犯収容所に送られた。姜氏をはじめとする脱北者らは、むち打ちや強制労働、拷問といった人権侵害が収容所にはびこっていたと証言している。
姜氏は10年間の投獄の後に釈放され、1992年に韓国へ逃亡を果たした。(c)AFP
韓国の映画製作会社Cinema and Iによれば、姜氏とフランスのピエール・リグロ(Pierre Rigoulot)氏の共書である同作をもとに、米国の製作会社と共同プロデュースで映画化する。姜氏が脱北する前、70-80年代の北朝鮮の捕虜収容所の生活を描き出す。
Cinema and IのBae Jin-Su氏はAFPのインタビューに応じ「10月の撮影開始を予定しており、現在キャスティングの準備を進めている。2009年7月に公開したい」とコメントした。
制作費は約1800万ドル(約18億6000万円)で、Cinema and Iがそのうち約1000万ドル(約10億3500万円)を出資する。
原作者の姜氏は脱北者が運営する電子版新聞「デイリーNK(Daily NK)」に対し、「(映画化は)北朝鮮の捕虜収容所の実態を暴く重要な機会となるだろう」と語っている。
「ほかの元囚人の証言も取り入れるようプロデューサーに期待したい。そうすれば、北朝鮮の捕虜収容所での想像を絶する出来事を世界中の人に知ってもらえるはずだ」
姜氏は家族とともに1977年、Hamkyung南部Yodokの政治犯収容所に送られた。姜氏をはじめとする脱北者らは、むち打ちや強制労働、拷問といった人権侵害が収容所にはびこっていたと証言している。
姜氏は10年間の投獄の後に釈放され、1992年に韓国へ逃亡を果たした。(c)AFP